異常とも言える暑い夏がつづいていますが、クーラーや冷たいものをのみすぎてお腹が冷えていませんか？

東洋医学では、診断方法の１つに、腹診といって、お腹を触診してその痛みや違和感から症状を推察する方法があります。

診断の中で、(自分もそうなのですが...)おへそ周りがすっかり冷えている方がいらっしゃいます。そもそも、おへそ(神闕)を考えてみると、胎児のときは、母体からヘソの緒を通して栄養や免疫物質を受け取っており、体全体に影響を与える通路があったことは確かです。そのことが由来かは正確にはわかりませんが、おへそ周りへの施術では、以下のようなことが期待され、人によって効果はまちまちですが、「体がぽかぽかしてきた、お腹に力が入るようになった」などのフィードバックをいただきます。

• 経絡の要衝: おへそは、任脈など、複数の経絡が交わる要衝です。そのため、全身の気を調える働きがあります。

• 温める作用: おへそは、体の中心部を温める働きがあり、冷え性や消化不良などの改善に効果が期待できます。

• 気血の運行を促す: 気血の運行を促し、全身のバランスを整える働きがあります。

• 痛みを緩和する: 痛みを緩和する作用があり、生理痛や慢性的な腹痛などに効果が期待できます。

皆さんも、おへそ周りをあまり冷やさずに、日頃から大事にして過ごしてください。免疫力の向上が期待できると信じています。

当院でのお灸の活用

当院では、 自律神経調整、体の温熱効果や免疫力向上を目的に、おへそに隔物灸をすえる施術をおこなう患者様もいらっしゃいます。