肩甲骨の内側から胸奥にかけて、後ろを振り向くときにズキッとする。腕が痺れるなどの症状を訴えられる患者さんが来られることが最近目立ちます。

なぜか、50代女性が多いのですが。その多くが、頸部椎間関節の狭小や骨棘により神経が圧迫される頸部神経根症の関連痛と推察されます。

整形外科を受診され、すこし椎間が狭いですねと説明をうけている方がほとんどですが、 痛みが、肩甲骨の内側から胸の奥など、頸部からすこしはなれた場所までズキッとするので 、 頸部との関係はあまりないと考えられ、「もしかして、心臓や内蔵かも」と心配し内科等を受診しても異常がないといわれ、 当院に来られることが多いです。

ズキッとする痛みや、痺れ、痺れまでいかないがズンと重い感じが共通する表現です。

腕に出る場合は、何もしていないのに、ビリビリしている。重だるいなどの訴えがあります。

これらの場合、痛みがでるラインを確認し、そのラインに関係する神経走行から頸部の椎間板の位置を推測、そこへの鍼と低周波治療機器を利用した施術を行います。 施術後には、痺れや痛みの”尖った感じ”の痛みの感覚が、"角がとれた感じになった"とコメントされることが多く、その後徐々に症状が緩和されていくようです。 同様な症状が出る方は、一度、頸部を疑うことも必要かもしれません。